安心安全な職場づくり
企業の業績・成果を左右する大きな要因の1つに社員の「モチベーション」があります。
社員の「モチベーション」を向上させるためにはどうしたらよいのでしょうか?
ハーズバーグによれば、人間は2種類の基本的欲求を持っており、「モチベーション」向
上のためにはその両方の充足が不可欠とされています。
これは、報酬、職場環境、労働条件、対人関係などの物質的要素です。これらの条件が悪
いと、不満の原因となり、成果にも悪影響を及ぼします。不満足要因があると、かりに満足
感があってもそれが長続きせず、欠乏感が再発するからです。
したがって、それらの不満となる原因を取り除くことが必要です。
ただし、それ自体では動機付けになりません。たとえば、給与が低いと不満足要因になり
ます。しかし、いくら給与が高くても、満足感は長続きしないのです。
これは、仕事の中で満足感・喜びを感じる、という心理的な動機付け要素です。
不満足要因がない状態で、満足要因が充実すると、モチベーションは著しくアップされま
す。逆に、不満足要因は除去されても、満足要因がないと、モチベーションはアップされま
せんし、高い成果も期待できません。
社員に成果を求めるのであれば、まずは、働く環境の整備が大前提になります。
長時間労働やハラスメントに基づくストレス起因の疾患は労働災害です。漫然と長時間
労働を継続させることやハラスメントを放置することは安全配慮義務違反となり、損害賠
償責任を問われる可能性もあります。
私は、長時間労働の抑制、職場のハラスメントや心の病の防止等に資する管理体制の整備
を通じて、労務リスクの防止と社員の皆さまが安心安全に勤務できる職場環境づくりに貢献
したいと考えています。